私、信仰心の浅い壮年の神職でございます。
自身の浅さをどうにか拭いたい一心で「乾布摩擦」とかやってみようかな。とか思ったものの、一度もできずにいます。
それはなぜか?どうしてできないのか?
答えはわかっているのです。「人に見られるのが恥ずかしい」のです。
通行人に見られるのが恥ずかしいわけではありません。自分の家族など近しい人からの「あいつどうしたんだ?」が恥ずかしいのです。
神社の正しい参拝はこれに通ずるものがあるような気がいたします。
神社に参拝することが恥ずかしいと言っているわけではありません。
自分の世界に入ることが大切なのです。
鳥居をくぐれば神の領域。
挨拶、報告、そして感謝。
自分の世界で自分と向き合い、求める答えに出会うも良し。
それぞれの気持ちを胸に、気の向くままに行ってみましょう。
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神社の正しい参拝方法
皆様、令和五年を楽しんでお過ごしでしょうか?
今日は、大神様が御鎮座されます神聖な神社をお参りする際の作法について考えていきたいと思います。
本当は神社にお参りする際の作法について厳格な決まりはありません。
私達の生活を見守ってくださっている神様に失礼のないよう厳粛な気持ちで詣でていただければ良いでしょう。
しかし、それではもう終わってしまいますので、私の知っていることを書いていきたいと思います。
鳥居
まずは、鳥居をくぐる前に一礼。
この先は、神聖な場所でございます。しっかり立ち止まって一礼しましょう。
参道
参道を歩く際は真ん中は避けて歩くのが良いです。
参道の真ん中は正中といいまして、神様の通り道でございます。
手水
手水舎にて手と口を清めます。
これから神様と向き合いますので、御自身の体を清浄な状態に近づけていただきます。
1、右手に柄杓を持ち、左手を清めます。
2、反対に左手に柄杓を持ち右手を清めます。
3、もう一度右手に持ち、左手に溜めた水でお口を清めます。
4柄杓を立て、残った水で柄杓自体を清めます。以上
信仰心の高い皆様、少しでも正常な状態に近づきたい気持ちはわかります。
私もそうしたいのは山々なのですが、頭からかぶるのはやめましょう。風邪ひいちゃうから。
お賽銭
投げ入れていただいて構いませんが、あまり強く投げるのは良くないですね。
跳ね返ってガラスに当たっているのをたまに見かけます。
二礼二拍手一礼
いよいよメインイベントです。
鈴を鳴らして、まず二回礼をします。
次に手を合わせ、柏手を二度打ちます。
そして、願いを込めて深く一礼をしていただきます。
よく言われていることですが、ただ叶えたいことを願うのではなく、その叶えたい事のために努力することを誓うのが良いのかなと思います。
そしてお帰りの際も、鳥居をくぐってから振り返って一礼されると良いです。
おみくじ
神社にお参りした時におみくじを受けられる方も多いのではないでしょうか。
神社で結んだり、お財布に入れてお守りにしたりと、諸説あるかとは思いますが、あまり良くない結果がでたときには、御自身の利き手ではない方の手で、片手で結んでいただくと、困難を乗り越えるという意味で良いと聞いております。
もしも納得のいかない結果が出た時には、これを思い出して、強い気持ちで立ち向かっていただければ幸いです。
おわりに
冒頭でも書きましたが、神社を参拝する際の作法について厳格な決まりはございません。
御自身の思いのままに、大神様にお近づきになっていただければよろしいかとは思いますが、もしも迷ったときにはご参考にしていただければ嬉しく思います。