私信仰心の浅い壮年の神職でございます。
先日私がご奉仕する神社で春のお祭りが斎行され、本年の豊作と氏子の皆様はもちろん天の下の四方の国民の皆様の家内安全、無病息災をご祈念申し上げて参りました。
豊作といえば、畑の野菜もそうですが、やはりお米です。
私が暮らす地域では盛んに稲作が行われておりまして、何を隠そう私も百姓の一人にございます。
米の成り立ち
お米という漢字は八十八が組み合わさってできております。
お米を育て上げる為に八十八の工程があるからだそうです。
先日田植えをしたとことですが、苗起こしから始まり、田んぼを耕したり整えたりなども入れたら既に20工程くらいになるのでしょうか。
お米は神様からの贈り物
古事記の中の神話「天孫降臨」の中でニニギノミコトが高天原から天下る際、アマテラスオオミカミが「稲作を通じでこの国をを豊かな国にしてらっしゃい」と稲穂をおさづけになりました。それから稲作が盛んになり豊かで広い葦原のようにみずみずしく美しい稲穂が実る国という意味で豊葦原瑞穂国とも呼ばれました。
縄文時代から食べられているので、なんと3000年もの間私たち日本人はお米を食べているのであります。
お米には七人の神様が宿っている?
一粒の米には七人の神様が宿ると言われます。
それは「七福神」だ、という説もあれば「土、風、雲、水、虫、太陽、作り手」という説もあります。
個人的には後者の説の方が神道らしい、というか日本らしいというか、個人的には好印象を抱いております。
土が栄養を作り、それを運ぶ水、水を作り出す雲、空気を浄化する風、虫は害虫もいますがトンボやアメンボなどがそれらを食べてくれます。太陽は言うまでもありませんね。
そして、、、作り手。
神様、、、
作り手、、、
私は百姓、、、
作り手、、、
カミサマ、、、
ツクリテ、、、
ワタシ、、、カミサマ、、、?
いけない。危うく自身を神様だと思ってしまうところでした。
神主様とか神官様とか、お年寄りに手なんか合わされちゃったり、もしかして自分は偉いんじないかと思い違いをしてしまうのもわからなくもありませんが、自分の立場や役割はしっかりと認識していきたいものです。
私は愚人、私は愚人、私は愚人。
話はそれましたが、お米は神様が宿る神聖な、尊いものです。
作り手の方の大変な苦労を想い、大切にいただきたいものです。
話はそれますが
自分が奉仕する神社は田舎の小っさい神社なのでかなり遠い話ですが、大きい神社で宮司ともなればやっぱり偉いですからね。
可愛い巫女さんをたくさん引き連れて
宮司サァーン
おうおう巫女ちゃんよ。昨晩は彼氏とよろしくやったんか?
やだぁー。宮司さぁんったらエッチー。
なんて盛り上がっちゃったり。
いいですねー。
夢ですねー。
言葉には言霊が宿ります。
叶えたい願いはどんどん口に出していきましょう。
話がどんどんそれていきますね。
何か大宇宙の壮大な力に引っ張られているような。
お米の一年は始まったばかりです。これからの労働を考えるとどうしてもくだらない妄想をしてしまうのでしょう。
私自身の成長と共に稲の成長も当ブログにて発信していきたいと思っております。
米に神様が宿る瞬間を楽しみにお待ちいただければ何よりです。