
日本の各地に鎮座している守り神
日本には八百万の神様がいらっしゃると言われるように、全国各地にたくさんの神社が点在しております。
縁結びや、学業成就で有名な遠方の神社に行くのも悪くはありませんが、本当は地元の神社に行くのが良いです。神はまつられている土地に住む人を守るものとされているからです。
今では、自分が住んでいる地域を守る神のことを「氏神」といい、そこへ参拝する人を「氏子」と言います。各神社で行われている祭りは、氏神と氏子を結びつけることなのです。
氏神の本当の意味と変化
本来の意味で言えば、氏神とはその地域に住む人々を守る神ではありません。血縁関係者の手でまつられ、彼らを守る神のことでした。古代では血縁関係のある一族が集落を作り同じ地域にまとまって住んでいたためです。
そこで、自分たちの集落を開いた祖先や、その地の自然物に宿る霊を、神としてまつっていました。氏神という言葉も、氏族がまつる神という意味があります。お神輿の意味も、氏神を神社から連れ出して、氏子の生活を見てもらおうというものです。
やがて時代が進み、出身地からの移住が活発になってくると自分が住んでいた村の祭りに参加できなくなります。そうなると神の加護が受けられない。だから現在自分が住んでいる地域の氏神の祭りに参加することで、その土地に住んでいる氏子として認められる、という考えが浸透していきました。
氏神神社の調べ方
先にも申し上げましたとおり、日本にはたくさんの神社がありますので、どこが御自身の氏神神社かわからない方も多いのではないでしょうか。
郵便番号などで簡単に調べれれるサイトもありますが、やはり神社庁のホームページで探していただくのが一番でしょう。
各都道府県には神社本庁の地方機関としてそれぞれの神社庁を置き、神社に関する事務をとるほか、市や郡に支部を置いて地域の振興を図るための業務を行っております。
それでわからなかった場合は、その地域に昔から住んでいる方や、近くの個人商店(酒屋など)に聞くのも良いでしょう。お供物のお神酒などを卸している可能性が高いので、知っている可能性も高いでしょう。
おわりに
初詣やお宮参り、七五三など、大切な人生の節目には、御自身が住まわれているその縁ある土地、人々を守る氏神様にお参りし、日々の感謝と成長のご報告をされてみてはいかがでしょうか。