ご先祖様に会いに行きましょう。お彼岸、お盆など墓参りの時期や作法、お花の紹介。

私、信仰心の浅い壮年の神職です。

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春寒次第に緩む頃、いかがお過ごしでしょうか。この時期は卒業や転職、引っ越しなどで慌ただしく過ごす方も多いと思います。

そういった人生の節目にご先祖様に挨拶、報告をして、メリハリをつけた生活を送りましょう。

神道の考えではあなたの一族のお墓にはあなたを守ってくれる神様がおられます。

仏教は故人が成仏し、あの世で安心して暮らせるようにお祈りします。

しかし芯の部分は一緒です。

今の自分があるのはご先祖様のおかげ、定期的に感謝を捧げて今の自分を見つめ直すきっかけを作っていきましょう。

信仰心が浅い、無宗教だと言われている日本人の皆様も、お墓参りにはしっかり行っていて、一度も行ったことがない方はほとんどいないそうです。

墓参りをする理由

宗教や宗派によって様々です

仏教の輪廻などの思想ではご先祖様が極楽浄土へ行きやすくなったり、仏様に手を合わせれば自分が死んだ時に極楽浄土へ行きやすくなると言われております。

神道では亡くなったご先祖様が神様となっておられます。

お墓を建てること自体は宗教とは関係なく、日本人の風俗習慣です。

ご先祖様に挨拶をして掃除、除草作業などを習慣にしましょう。

お墓参りの時期

お墓参りの時期に決まりはありません

ですが一般的には極楽浄土と現世が最も近づくお彼岸(3月の春分の日、9月の秋分の日、それぞれを中日として前後3日間)です。

この日はご先祖様との距離が最も近くなると考えられているのでお墓参りをするようになりました。

お盆は、ご先祖様の御霊を祀り冥福を祈る行事で、ご先祖様が現世に帰ってくるとも言われています。

なので迎えに行くと言う意味で初日にお墓に参ります。

お盆にお墓参りに行かれる方が一番多いです。

ちなみに、我が一族ではは初日に迎え盆、最終日に送り盆といい、2回お墓参りに行きます。

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作法

まずはお墓を清めます

墓石に水をかけスポンジやタオルなどで墓石を傷つけないようやさしく擦ります。

そしてお花や御供物を供えます。

故人が好きだったものをお供えしても良いです。

仏教の場合は線香に火を灯します。火がついたら息を吹きかけて消すのではなく、線香を振るようにして消しましょう。

そして墓石の前にしゃがんで手を合わせましょう。

神道の場合は線香ではなく。ろうそくに火をつけ、ニ礼二拍手一礼の作法でお参りします。

お帰りの際、お供物を置いていってしまうとカラスなどに荒らされてしまうので、キレイに片付けて帰りましょう。

お墓参りに欠かせないのが花の存在でしょう。

キレイなお花を飾れば雰囲気も華やかになり、ご先祖様も喜ばれます。

お墓と花の関係は古く、ネアンデルタール人も死者に花を供えていましたし、お釈迦様も弟子たちに死者には花を供えるように伝えていました。

死者への手向の花として有名なのは菊ですね。

菊は長持ちしますし、枯れてもあまり散らばらないことから墓参りに好まれます。

それに季節の花を添えれば良いでしょう。

神道の場合は榊を供えるのが一般的です。

バラなどのトゲがある花、香りが強い花、毒のある花はタブーです。

服装

派手な衣装は着用せずに、黒や紺など落ち着いた色が良いです。

また動物柄や革製品などは、死を連想させるので避けましょう。

おわりに

今があるのはご先祖様のおかげです

幼い頃は家族に連れられ、周りの大人の真似をして手を合わせたことと思います。

青春時代は学業や友人との遊興に勤しみ、ご先祖様から足が遠くなるのも仕方のないことでしょう。

もちろんお参りしたほうが、いいですがね。

しかし大人なれば、成長した自分や子供達を見せたくなるものです。

作法などいろいろ書いてはみましたが。絶対に守らなければいけないものではありません。

一番大切なのはご先祖さまに会いに行くことです

現状の報告と感謝を捧げ、ご家族で憩いの時間を過ごしてはいかがでしょうか?

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